全国随一のジグボーラー群。40年にわたり稼動している4B。
当社では5台のジグボーラーが活躍しています。
・精密治具中ぐり盤:7CM(三井精機) 1台
・光学式治具中ぐり盤:6B(三井精機) 2台
・光学式治具中ぐり盤:4B(三井精機) 2台
4Bは40年以上に渡り当社で活躍しているジグボーラーです。またこれだけのジグボーラーを備えている会社は全国的に見ても極めて稀だと思います。
ジグボーラーは基本的に位置決めも削りも手動で行う機械です。現在、一般的には手動による製作を削減してマシニングセンターによる自動化が主流となってきています。ですので、業界の中でもジグボーラーを稼動させている会社は極めて少数派です。
ジグボーラーによる製作の一番のメリット
ジグボーラーとマシニングセンターの一番の違いは位置決めの精度です。近年のマシニングセンターの位置決め精度はジグボーラー並になってきていますが、それでも経年変化には逆らえず、どうしても位置決め精度が劣化してしまいます。その点、ジグボーラーは構造的にもマシニングセンターとは異質のものですし、仕上げ専門で使う点が大きく異なります。
摺動面に関しても、技術者が自分の手で1ミクロン単位で削ることで、きさげを行い、限りなく平面にし滑りやすくします。これもジグボーラーの構造の大きな特徴です。マシニングセンターは基本的に量産に適した機械ですので、精度を求められるとジグボーラーには劣る部分があります。従いまして、単品の製作で且つ熟練技術者がいる当社には非常に相性のいい機械といえます。
お客様に高く評価されるポイント
お客様からの評価としてよく頂くのが、製作した治工具、部品が長持ちするということです。実際に当社で製作した部品を生産ラインに組み込んで使うと、長年使用しても「へたり」がこないということです。金属の磨耗が少なくて結果的に寿命が長いということです。また、高精度のため組立てしやすいということもよく言われます。マシニングセンターで製作すると寸法精度に多少ばらつきがあり、組立て時に不都合が起きる可能性があります。その一方で、ジグボーラーで製作した治工具は、例えば穴に部品を入れるときでも真円度がきちんと出ているので無理に部品を組み込まずに済みます。結果、かじりがなく組みあがりいつまでも高精度を保つことができるのです。