「お客様本位の愛される工具工場」として在り続けるられるように
人が嫌がる仕事だからこそ、懸命に取り組む姿勢
先々代が創業してから65年の歳月が経ちました。当時は天井に設置した大きなプーリーを稼働させ、その回転を各機械にベルトで伝えていたような時代でした。先々代に至っては、ヤスリとハンマーの手作業により切り盛りしてきた会社です。
先々代の「他の会社と同じことをやっていては駄目だ」の言葉通り、よそが嫌がるもの・みんなが敬遠していく作業を、どこにも負けない高い精度で追求してきました。工程を考えるだけで1日が潰れてしまうようなこと、専門的な道具を必要として様々な工夫や苦労がつきまとう面倒な仕事こそを、当社は実践し続けてきたのです。
逆に、頭を使わず、ボタン一つでできる同じ製品を毎日つくり続ける大量生産のルーチンワークには決して手を出さない。楽な仕事を選ばないとの姿勢こそが、日本の根幹を支える“ものづくり”の技術発展に対する貢献と、自分たちの存在意義を保ち続けることへ繋がるのだと確信し、社員みんなが頑張っている。大塚製作所とは、そういう会社です。
ジグボーラーを始めとする充実した設備環境
当社ならではの特化した技術として高い評価を得るのが、ジグボーラーを駆使しての製作です。「ジグボーラーに懸けよう!」の想いで、高性能な精密ジグ中ぐり盤(ジグボーラー)を導入。現在では5台を所有し、多くのお客様からの高い要求に応えています。
高性能なジグボーラーのみならず、その下ごしらえを行なうための平研・穴研・丸研という3種類の研削盤も有しています。ジグボーラーを含め、ほとんどの同業他社が持ち合わせていない、この設備環境の充実が、私たちの大きな強みとなって「高精度で大変な製品加工、とりわけ1点もの製品については、大塚製作所に任せておけば間違いない」と言っていただける状況づくりの一端を担っているのです。
もちろん他に、汎用旋盤、NC旋盤、汎用フライス、マシンニングセンターの各機械も導入しています。これが何を意味するかといえば、すなわちあらゆる製品づくりが当社では総合的に可能ですよ、ということなのです。
高い精度を生み出すのは、気概あふれる人材がいてこそ
お客様からの要求にお応えできている要因には、ミクロン単位の精度で作業できる熟練作業者の存在が欠かせません。その分、若い人材に未来を託す技術の継承は、当社にとって必須であり、大切な課題。経験を積んだ熟練社員が現場で若手を教育し、その域へと近づける取り組みも、会社のシステムとして確立してきました。やはり“ものづくり”に魅力を感じてウチに入社してくれた若い人たちには、その想いや情熱に応えられるよう大切に育んでいきたい。そうして共に成長していければ、組織としていいものをつくり続けていけます。しっかりとした考えを持って、この仕事に立ち向かい、努力できる人間に、大塚製作所の次代を背負っていってほしい。その気持ちが何よりも強いです。
無論、現在活躍してくれているベテランの方々にも、若手のパワーに負けない勢いで、ますます頑張ってもらいたい。一応65歳を定年退職として設定していますが「まだまだやれるよ」と気概を持ってくれていれば、その先も活躍してもらいたいですから。
高い技術力をお取引様に提供するために重要な役割を果たす営業社員の存在も、当社にとっての大きな宝です。お客様の要望と現場の状況をきちんと把握しているからこそ、正当な高い評価へと結びつくもの。お客様からのヒアリングをしっかりと行ない、現場サイドと連携を密に取り一体となっているから、営業先で適切な判断・やりとりもできる。その点、ウチの営業社員は本当によくやってくれています。
大塚製作所はこれからも、お客様にとっての「なくてはならない存在」であり続けたい。そのためにも全社員が誇りを持てる会社組織として、これからも前進していく所存です。